
需要が高まる情報処理安全確保支援士の試験
情報セキュリティの問題は各企業、また世界規模で重要性が高まっています。
情報処理技術者試験でもこうしたセキュリティ系の試験は受験者が多くなっているのですが、その中でも注目されるのが、情報処理安全確保支援士という試験です。
元々、情報セキュリティスペシャリスト試験をベースとして作られた試験で、情報系国家資格の中で「士業」となる事で非常に高い注目度を持っています。
情報処理に関して、情報セキュリティマネジメント試験などはITスキル標準のレベル2に値する試験ですが、この情報処理安全確保支援士の場合、レベル4となりますので、かなりのレベルの試験です。
この先さらに情報セキュリティに関する仕事は多くなっていくことが予想されていますので、こうしたレベルの高い試験、しかも士業となる試験は取得しておけば就職、転職に有利になる事はもちろん、企業の中でも優位に利用できる試験と考えられます。
情報処理安全確保支援士の試験概要
春と秋の2回実施される試験で、春は4月の第三日曜日、夏は10月の第三日曜日に行われる予定です。
試験は午前Ⅰ、Ⅱ、午後Ⅰ、Ⅱに分けられており、午前Ⅰ試験は50分多肢選択式、四肢択一方式、共通問題です。
Ⅱ試験は40分、多肢選択式、四肢択一です。
午後試験Ⅰは、90分で記述式、Ⅱ試験は120分の論述式です。
午前Ⅰ試験の出題数は30問で解答数が30問、Ⅱ試験は出題数が25問で解答数も25問、午後Ⅰ試験は出題数が3問で解答が2問、Ⅱ試験は出題が2問で解答が1問です。
午前午後試験共に各100点満点中、それぞれに60点必要です。
試験費用については情報処理センターで確認してください。
案内書・願書の配布は1月上旬から始まり、願書受付終了が2月中旬となっています。
秋は案内書・願書の配布が7月上旬から、願書受け付け終了が8月中旬です。
情報処理安全確保支援士合格で受ける事が出来る優遇とは
この情報処理安全確保支援士を合格することでもちろん、情報処理安全確保支援士を名乗り仕事ができるわけですが、試験の合格事実がほかの国家資格を受験する際の科目免除などにつながります。
弁理士試験の科目免除、技術陸曹・海曹及び自衛官補(技能公募)の任用資格、さらに警視庁特別捜査官の3級職(巡査部長)のコンピュータ犯罪捜査官の認証資格、これらの科目免除、任用資格認定に利用されています。
こうしたメリットがあるという事、またこの資格試験に合格し支援士登録を行う事で、仕事の中での優遇があるほか、毎年講習を受講することで情報セキュリティについての最新情報を得る事が出来るという事、また実践的能力を常に磨くことができるなど、高いメリットが挙げられています。