
情報処理技術者試験のなかでも特に難しいITサービスマネージャ
情報処理について専門的知識を持っているという事に加えて、高度なスキルを持っていることを証明する試験などが非常に多くなっています。
ITサービスマネージャもその一つで、情報処理技術者試験の一区分であり、またこのITサービスマネージャは、スキルレベル4と、レベルの中で最も高い位置づけとなっていますので、かなり難しい試験となります。
情報システムに深い知識を持っているということに加えて、安定稼働の確保、障害が発生した場合には被害を最小限にする知識も必要です。
また情報システムのトラブルに関して品質管理を行うとともに、継続的な改善策を考慮すること、安全であり信頼のできるサービスを提供する立場にならなければなりません。
その為には幅広い情報システム、またそれ以外の知識も必要となります。
システムエンジニアの方などが受ける試験として注目されていますが、システムエンジニアの中でも、主に業務システムの運用管理責任者、オペレーションサービスデスク等のリーダーなど、能力を持った方々が対象となる試験です。
リスク管理、コスト管理なども知識を持っておくことが必要で、情報システムのスキルばかりではなく経営、ビジネスという事に関してもある程度のスキルを持っていなければ試験に合格できないといわれています。
この先、ITサービス事業においてマネジメントする立場になりたいという方、スキルを向上させていきたいという方にオススメの試験です。
但し、スキルフレームワークがレベル4、高度な知識・技能という事なので、簡単に合格できる試験ではありません。
ITサービスマネージャの試験概要
ITサービスマネージャの試験は例年年1回、10月の第三日曜日に行われています。
試験は午前Ⅰ、Ⅱ、午後Ⅰ、Ⅱに分けられており、午前Ⅰの試験が50分、多肢選択式、四肢択一、共通問題です。
Ⅱ試験が40分で多肢選択式、四肢択一試験です。
午後の試験はⅠが90分、記述式で、Ⅱ試験が120分の論述式となります。
午前Ⅰの試験は出題数が30問で解答数も30問、Ⅱ試験は出題数が25問で解答数も25問、午後Ⅰ試験は出題数が3問で解答が2問、午後Ⅱの試験は出題数が2問で解答が1問です。
午前午後共に各100点満点中60点が必要で、午後Ⅱの試験配点無、ランクA、これは評価ランクなので配点割合はありません。
案内書や願書については7月上旬から配布、願書受け付け終了が8月中旬です。
費用については情報書士技術者センターで確認してください。
これから情報システムに関するこうした高度な試験がふえていくことも考えられます。
責任者的な立場、統括的な立場になりたいという人、またこれから情報システム系の経営を行いたいという方にとってITサービスマネージャは、必要な知識を養う試験となるでしょう。