マスターデータについて

情報管理のためのシステム

大小問わず事業を営んでいる組織であれば
どこでも常識のように行われている情報管理ですが、
事業規模が大きくなれば当然データー量も増大していきますから、
管理の手間も経費も増加していきます。

そこで開発されたのがITシステムを活用しての情
報管理システム手法でありしばしば
管理をおこなうためのソフトウエア製品を指す場合もあります。

すなわちマスターデータとは企業が扱っている
顧客情報や製品情報もしくは従業員情報の総称です。

マスターデータを管理することをマスターデータマネジメントと言い
頭文字をとってMDMと呼ばれる事もありますが、
日本語では通常マスターデータ管理と呼ばれます。

企業名のMDMと混同しやすいのです
この場合はマスターデータマネジメントのMDMです。

組織の核となる情報ですから管理体制は厳重でなければならないのは当然であり、
可能なら複数の目と頭で管理していくのが理想なのですが、
そうして作られていった管理体制が裏目に出る形で、
管理上の不具合が多数発生してしまっている現実は否めません。

MDMは小規模団体ですと1人または1つの部署でまとめて
運営されている事もありますが、
大規模な組織ですと管理組織はより複雑化していきます。

するとたとえば1人の従業員の個人情報が2つないし3
つ以上の複数の部署に分散されて管理されるという事が起きてきます。

保管したまま何も手をつけないでおく分には何も問題はおきてきませんが、
データーの変更作業など何らかの処理を要する事態が発生した場合、
部門間の連携がしっかり出来ていないと反映過程で記録のずれが生じたり、

データーの重複が発生したりはたまた反映し忘れが生じたまま保存されてしまったり
といった誤作動が生じてしまう危険が高くなります。

実際にこうした過ちは珍しくありません。

断じてこのような事態はあるべきではないのですが、
それ以上に完全に更新作業が完了させるために
部署間を何度も往き来しなければならないという、
なんとも気が遠くなるような作業を続ける事になります。

そもそもMDMの問題は管理体制が過剰に分散してしまった処にあるのですが、
人介戦術では限界があります。
そこで需要が急速に進んでいるソフトウエア製品があります。

各地でMDMに関する勉強法を駆使したセミナーも開かれていますから、
こうしたツールも活用しつつ高品質なMDMを実現したいところです。

プラスアルファで推奨されている手法は、
マスターデータ専用マスターデータを作成し部署間で共有・管理するという方法です。

そのための便利なアプリケーションも複数のIT業者から市販されています。
もちろん人間の目でも厳格に確認・管理していなければなりませんが、
なるべくローコストかつ確実にMDMを実施していくためには
可能な限り有効な手法を試みてみるべきでしょう。