勉強には十分な睡眠も大事です!

睡眠と記憶力

寝ている場合じゃない。
睡眠時間を削ってでも、たくさん勉強するのが当たり前。
ずっとそう思われてきました。

昔の受験生は、いるも睡眠不足に悩まされたものです。
今もそう思っている人は少なくないのではないでしょうか。

少しでも勉強しなければならないと、焦る気持ちは分かりますが、
睡眠時間を削るのは間違っています。

それは、記憶と睡眠には深い関わりがあるからです。
頑張って勉強をしているつもりなのに、
思うような成果が出ないという人は、
睡眠不足が原因かもしれません。

もし、あなたが睡眠時間を削って、
睡眠不足が続いている状態なら、
すぐに睡眠時間を確保するようにしましょう。

なぜ、記憶するのに睡眠が必要かというと、
記憶は睡眠中に整理され、そして定着するからです。

睡眠時間が不足すると、せっかく勉強して記憶しても、
それが脳に定着しないので、すぐに忘れてしまうのです。

寝て起きたら、昨日覚えたことがすっかり頭から消えていたというのは、
記憶が定着していないからだったのです。
身に覚えがある人は多いのでは?

理想の睡眠

睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠があります。
私たちは、この2つの睡眠を交互に繰り返しながら眠っています。

ノンレム睡眠は脳を休むための睡眠、
レム睡眠は体を休めるための睡眠です。

それだけではありません。
就寝してからすぐのノンレム睡眠は、
とても深いものなのですが、
その睡眠で脳は嫌な記憶を消し去ります。

そして、目覚める前のノンレム睡眠は浅い眠りで、
様々な手順の記憶を定着させたり、様々な記憶を統合させます。

一方、レム睡眠は目覚める前の方が深い眠りなのですが、
この睡眠では何がいつどこで起こったかなどの
出来事に関する記憶を定着させるとともに、
既に記憶した事をきちんと整理して、思い出しやすいようにします。

勉強に必要な睡眠は、正に、このレム睡眠です。

この深い眠りのレム睡眠は、眠りの後半で現れるため、
最低でも6時間は眠る必要があります。

睡眠時間が短いと、このレム睡眠が現れないので、
いくら勉強をしてもその記憶は定着せず、どんどん忘れていきます。
これでは勉強する意味がありません。

睡眠時間を3時間~4時間と削って、
勉強に精を出す人は多いと思いますが、
逆に勉強時間を削ってでも睡眠時間を長く取った方が、
記憶力は高くなります。

今まで、どんなに勉強をしても、記憶できなかった人は、
睡眠のとり方に理由があったのかもしれません。

記憶力を高めるには、6時間~7時間半が最適だと言われています。
1日の時間配分を考えて、
なるべく睡眠時間を多く取るように心がけるようにしましょう。

寝る前に、その日に記憶したことをザッと思い出すと、さらに効果的です。
記憶力に自信がない人は、すぐにでも実践してください。